2021年5月19日水曜日

カーボン製バイク

速く走るための条件の一つにマシンの軽さがある。
カーボン製は、絶対に軽いと思い込んでいた。

速く走りたい一心でシーズン前にバイクを新調した。

はたしてカーボン製は、軽いのか?
軽くなると速く走ることができるのか?


旧車Jamis2号は、アルミフレーム。
しかしながらカスタマイズして、そこそこ軽い。
総重量は9.1kg。

軽量アルミホィールALEXRIMS ーALX473を履いていた。
前後で1400g。
タイヤは、高い耐パンクと高い転がりのPanasonic Race Evo4。
これを新車に入れ替え。

ちなみに新車に付いていたホィールは、シマノRS100。
前後で合計1897gなそう。

で新車の重量は?
8.4Kg。
軽くなってはいる。
たった700gだけ。

では、その軽さが速さに還元されているのか?

シーズンの始まり4月は、まだ脚が戻っていない。
せっせと脚作りをしてきた。

ゴールデンウィークスタートの4月29日に
月形までの金魚の糞コースを試してみた。




















追い風2〜3m台。
AV結果は、30.1Km  /h。

去年8月25日の金魚の糞本番のAV29.98km/hを僅かに上回る。
去年は、追い風6m以上。

今年の最高速度が38.27Km/h。
昨年は、最高速度43Km/h。

風の違いと単独であることを考慮するれば速くなっていると評価される。


だがしかし、マイトレーニングコースでは、なかなか結果が出てこない。

マイコースの距離は、31.3Km。
平均勾配6%。
最高AVは、昨年の27.82Km/h。
今年の記録は、AV26.74km/h。

ロードバイクの場合は、自然の条件が大きく左右する。
最高記録は、2020年10月6日のもの。
その時の風は、北西6m〜7m台。

大半が谷あいのこのコースでは、風の吹き方が複雑に変化する。
去年のこの日は、前半から後半までほぼ追い風になる。
よってこの記録を塗り替えるのは、容易なことではない。

今年はまだそうした好条件は、ない。
が、それでも速くなっている実感がない。


インターネット検索をした。
ロードバイクの軽量化と速度変化。
ヒットした記事の一つ、
1Kg軽量化で登坂短縮されるのは、100mの獲得標高で3〜4秒だそうな。

マイトレーニングコースの獲得高度は、350m。
1kg軽量化で計算すると10〜14秒。
自分の場合は700gの軽量化なのでその70%。
7〜10秒の短縮となる。
え”〜〜っ!!
たったそれだけか〜〜〜。
道理でねぇ。

こんな記事もあった。
マシンだけで考えると
総量10Kgのバイクに対して1kg軽量は、10%の軽量化となる。
が、自分の体重をプラスすると?

自分は、約60Kg。
新車の8.4Kgを足すと68.4Kg.
軽量化の700gを68.4Kgで比較するとたったの1 %。
それは、僅かな差でしかない。
あ〜あ、これか。


購入したのは、Pinallero Gan。
購入時、もう一ランク上を買おうか迷った。

ディスクブレーキが主流となろうとしている現在。
Pinarelloでは、リムブレーキ最終の機種だという。

さて、ディスクブレーキが必要か?

ディスクブレーキの長所は、その制動性能。
日本一周前ならディスクブレーキを望んだだろう。

逆に重さが欠点。

荷物を載せて長期間走ったり激坂を下ったりする予定は、ない。
下りを攻めたりするするつもりもない。
だとするとその重量は、邪魔になる。

もうひとつ、メンテナンスが複雑化するそうな。

さらにコロナの影響があった。
国産はともかく、輸入品の場合自転車が不足しているのだという。
希望機種の入荷が予定出来ない。
ショップに展示してあったのが、購入したPinarello Ganの50サイズ。
そしてその上位クラスのPinarello Prince(だったと思う)。
この2台が展示されていた。

Jamis2号は、胴長に合わせて54サイズ。
新車は、走りを重視で50サイズを希望していた。
Ganの適正身長は、167cm〜172cm。
自分には、ど真ん中のサイズ。


欲しいとなればすぐ欲しい。
幼児と同等のこらえ性のなさを持つジジィ。
50サイズでリムブレーキのGanに決定。

雪が消えるまでの期間を部屋に飾る。
速く走れるべか?と楽しみにしていた。

実際走り始めて実感が得られないという状況に、つらつらと考え始めた。

そして俺は、理解した。
速くは、なっている。
ほんの僅かに。

その僅かが、実は大きな違いなのだということも理解。

マイコースの走りでシミュレーションしてみる。
平均時速は、26.74Km/h。
端数は、切り捨てて26km/hとする
これを1秒換算すると7.5m/sになる。
先の計算では、700g軽量化で得られる速度の短縮は、7秒~10秒。

7秒短縮だと
700g軽い新車の俺は、旧車より52.5m先にゴールできる。
この差が、新車の価値となる。

そして、もう一つ新車の効果がある。
レスポンスの良さ。
ダッシュしたときにGanは、力がスコンと伝わる。
今までより短時間で最高速まで上げられる。
それがカーボンの効果なのかサイズの小型化からなのかは、自分には判らない。

極端に表現すると捻じれ感がない。
これは大きい。

俺の目標は、立派な金魚の糞。
向上させなければいけない項目が加速力。
トレインの尻尾で走り、遅れが出た時に即応して差を縮める力。
これが出来れば、俺の望みが叶えられるところまで来ている。
あと一歩。

意識してスプリントトレーニングをしている。
いままでスプリントトレーニングをしてこなかった。

ダンシングだけで加速しようとしてきた。

が、これでは、高速走行のトレインについて行けない。
一段の加速は、なる。
が、その上が為らない。
結局差を縮められない。

ダンシングの次に2段3段と加速が上がらなければならない。
それには、より強く、速くペダルを回す技術が必要。

と考えた時に日本一周のときに覚えた尻の浮くペダリングを思い出す。
それを試してみた。
スタンディングでダンシング。
次に前傾をとり腰を浮かせながら体重をペダルに乗せつつ回転を速めてゆく。

脇を締めてさらにケイデンスを上げ加速させる。

この一連の動き。
これを磨けば今年は、立派な金魚の糞になれる。
そう確信している。

速くなるための最大の要素は、
やはり自身のポテンシャル向上であることに
行き着いたジジィなのでありました。

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