2020年8月20日木曜日

コキッ! 骨折7本。

昨年8月25日日曜日に支笏湖で転倒。
負った怪我は、全六本の骨折と肺に傷

破壊的な衝撃が襲った。
上半身が砕けた、と感じた。

擬音化すればグシャ!!
右鎖骨骨折、
右第三~第七の肋骨骨折5本
更に右肺気胸。

1年を経た今。
自分は、古稀70歳を迎えた。
70歳をむかえるこの1年で7本の骨を折っていた。
6本だろ!
いや、今年5月に根曲がり竹の子採りで
強く空足を踏んで右外くるぶしにヒビを入れた。
コキッ、コキッ、コキッ、コキッ、コキッ、コキッ、コキッと全7本。
なるほど古稀か。

その肺気胸のせいで鎖骨のプレート固定手術は、
11日後の9月5日まで待たねばならなかった。

鎖骨プレート固定手術は、全身麻酔の中で行う。
麻酔の影響で浅呼吸になる。
そこを補うために人工呼吸器を喉管入させる。
肺に穴が空いていると酸素が抜けて胸中で肺を圧迫する。
生命の危険が生じる。
そのために極小肺
気胸でも穴の塞がるを待つ必要あり。

ところで浅呼吸は、なんと読むのが正解なのだろう?
あさ呼吸だと湯桶読み。
呼吸が音読み同士とあれば浅も音で読むのが順当となる。
浅の音読みは、せん。
ならば、せんこきゅうか。

浅いは、よく使用する。
せんは、使わない。
浅:せんを使った言葉はどんなのがある?
浅見短慮:せんけんたんりょ
浅学菲才:せんがくひさい
いずれもこのジジィを表す言葉?
意味は、漢字の通り。
見識が浅くて配慮に足りない。
学問が浅く才能に劣る。

浅酌低唱・せんしゃくていしょう:浅い酔いで軽く歌う
やっぱり浅の付いた熟語は、俺だ。

プレートで抑えられた右鎖骨
盛り上がって見えるのは、
鎖骨の上にプレートを乗せているせい。
鮮明に出ていないが肉眼だと
7本のボルト頭の凸も確認できる。



















体を動かす障害となったのは鎖骨ではなく肋骨。
鎖骨は、プレートで固定してしまえば寝起きや歩行など然程の苦労はない。
2ケ月を過ぎた11月初旬に咳風邪を引く。
これが大いに苦労した。
大きく、強く咳が出来ない。
何とか少ない衝撃で澄まそうと透かし技を駆使する。

3ケ月を過ぎた頃、その肋骨も落ち着いてきた。
が、4ケ月後に右第三肋骨に鈍痛を覚えた。
肋骨は、固定手術の施しようがない部位。
怪我の程度が深ければ治りも遅い。

入院をしているときに気が付いたことがある。
濃い尿の色。
なんでこんなに濃色が続くのだろう?
ベッドに寝ているばかりで運動をしているわけでなし。
充分どころか十二分に寝ている。
内服薬もしていない。
咳の防止のために常に水分も摂取していたので水分不足も考えられない。
多分に怪我の影響からなのだろうと予想はできるのだが。

先日北海道理学療法士会のサイトで骨折の治癒経過なるページに行き当たった。
骨折の治癒は、瘢痕はんこん修復治癒とは違う。
と書かれている。
瘢痕とは、
潰瘍、創傷、閉塞による細胞の懐死などにより生じたもの。
骨折の治癒は、自己再生現象なのだそうな。

12月27日
事故からは、4ケ月。
手術からは、3ケ月と3週間。
経過診察を受ける。
順調に回復されているので次は、3月まで間を置いて診断に来てください。

ちょいと行きがけの駄賃くらいは、頂こうか。
「肩の付け根辺りに疼痛が出ます。」
「どの辺りですか?」
と手で辺りを探る。
肩寄りの鎖骨の接続近くに手に送ってきた。
「そこです。」
「手術の時に首からの筋を少し切断します。その後遺症です。
痛みは、自然に消えてきますので少し痛みに付き合ってください。」

なるほど、そういうことなのか。
でもそれって先に説明すべき案件でしょう?
と思うが口に出さずに頷いた。
日々伸ばすリハビリが必要と覚える。

次に肋骨の痛みについて。
強く痛いわけではない。
たまに右第三肋骨に痛みが残る。
と報告した。
レントゲン写真を眺めて
「ああ、そうですね。」
と簡単に同意。
続けて
「ここのラインを見てください。」
と言って第三肋骨の骨折箇所を指差す。
「ここが僅かにずれています、まだ完全に回復していません。」
なるほど、十分に納得。
「軟骨で覆われていますから悪化する心配はありません。」

そう自己再生の途中ということになる。
まず軟骨仮骨か。
骨折の周りは、軟骨が覆う。
骨折箇所の浮揚部分は、破骨細胞で始末される。
軟骨が接着剤となり硬い骨に変化する。
これが自己再生現象となる。

尿は、体内の水分量により排出量を調整している。
汗やアルコール摂取などで水分が不足すると尿量は、少なくなる。
すると尿に溶解している老廃物は、濃い状態となる。
よって尿の色が濃く見えることになる。
その色の素は、ヘモグロビン。

便の色もグロビンが関係していることを今回識る。
そもヘモグラビンは、赤血球に溶け込んでいて酸素を体内に運ぶ働きをしている。

体内のどこかで役目を果たしたヘモグロビンは、肺に戻って酸素を受け取り
また体内巡りの旅に出る。
こうした働きを約120日間するとお役御免。

すると白血球のマクロファージがヘモグロビンを捕食してしまう。
マクロファージは、体内の掃除担当なそうな。

ヘモグロビンが体内で何度かの変化のあと
※この後を書き始めたがやめた。
なにより俺の理解力を高く使わなくてはならない。
脳みそが痛くなる。
面倒なり。
中を走って
変化した一部は、便としてそして尿として排出される。
その色素に元のヘモグロビンが関係しているのだそうな。

要は、マクロファージに多量に捕食されるヘモグロビンがあると
尿の色も濃くなるってことか?

では、入院中のもう落ち着いてきている時期なのに尿の色が濃い理由は?

骨折の治癒経過を見る。
骨折ネットより

第1段階【炎症期】 骨折直後から2~3週間
大きな外傷に基づく骨折部では炎症症状が現れ、
また骨髄から出血して、血腫という種々の成長因子を含んだ凝血塊ができます。
やがて、炎症がおさまるとともに血種内の血小板などから出てくる
成長因子が様々な細胞を増殖させます。

第2段階【修復期】 骨折して数日後から数週間
骨折部周辺の骨膜部位分にある骨膜細胞が骨芽細胞という
新しい骨を作る細胞に変化して、
新しく作った軟骨の鋳型を骨で置き換える様にして骨の形成を始め、
骨の修復が始まります。

第3段階【リモデリング期】数週間~数カ月(場合によっては数年)
軟骨から骨に置き換わった脆弱で、
変形・デコボコの見られる骨折部の骨が元々の骨に近い形の強い骨に変化していきます。
もう一度、形を作る(リモデリング)第3段階は年余にわたって続きます。

まだ尿が濃いと感じた時期は、
第二段階の修復期から、りモデリング時期に移行した頃に重なる。
折れて出来た骨の隙間の穴埋めや、
折れた骨を覆う軟骨形成でヘモグロビンが多量使用されたということか。

たまにプレートに軽く当手てしまうことがある。
これが痛い。

早く抜いて欲しいのだが鎖骨は、一番再骨折が多いらしい。
修復が遅いのもその原因。
骨折から12ケ月=18ケ月が適時期なんだと。
骨の強度は戻ること。
それ以上経てしまうとプレートボルトが骨に同化しすぎてしまい
抜きずらくなる。

12月に除去手術予定。

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