小説なるものにトライしている。
もう少し円滑にかけるのでは、と考えていた。
いやいやどうしてこれほどに難しきものだとは。
どうすれば主人公が生き生きと動きださせることができるのか。
悪戦苦闘を続けている。
だが下手は、下手なりに楽しい時間でもあることだけは、間違いない。
その主人公ルーは、野球の練習中に鎖骨を折る怪我をする。
それを創作する私自身が同じ経験をしてしまった。
昨日日曜8月25日のこと。
一人で支笏湖線を登り支笏湖畔から千歳に向かっている道中のこと。
昨日は、無理せず100kmほどの行程予定。
ただ、緩い直線でついつい速度を上げていた。
36~7km/hと言うところ。
降りやんだ雨の名残りが道路を濡らしている。
アスファルトを削り舗装をし直しましょうかという路面。
縦に細い溝が幾筋も走っている。
道路側帯と走行車線際にアスファルトをはつった段差が1cm。
あっても2cmを下るだろう。
この段差を気付いていない。
少し広い乾燥した側帯に車線変更をしょうとした。
ロードバクに乗っている諸兄なら十分に理解、予想できる。
危険。
前輪が弾き飛ばされ操縦不能。
右肩から落車。
そして強打。
|
数度の激務、ついにその役目を全うしてくれたヘル。 |
知床の朝、28日土曜日。
この日は、中学陸上の北海道大会がある。
朝忘れずに戸田さんに激励メールを送った。
結果は?
午後にメールが入っていた。
優勝!!
凄い、陸上を始めて4ケ月なのに女子1500m全道優勝。
おめでとう!!と返送した。
ゴリのほうは、決勝を僅差で敗れて甲子園出場は叶わなかった。
ただ自身の成績は、これも又素晴らしい。
出塁率は、9割を超えた。
特に四球での出塁がその6割を占める特異性。
三振が極端に少なく粘りに粘る。
最後は、四球で出塁する。
若しくは、鋭いスィングで野手の間を抜く単打。
ぼてぼてでもセーフにしてしまう足の速さ。
次は、盗塁。
この盗塁成功率も驚異的で100%を達成。
ゴリがバッターに立つとほぼ2塁までは進塁する形。
全国の野球関係者とファンの注目を集めている。
1年生でこの記録。
高校の3年間でどんな記録を残すのだろう。
初めての知床は、北海道の中でも異質と思えた。
北の地なのにトロピカルな雰囲気を持つ。
いたるところに野生動物たちの姿を見る。
もちろん日本で一番大きな体を持つ羆ひぐまの姿もある。
前日知床峠からウトロへ下り始めると霧が晴れてきた。
羅臼側から立ち上る霧は、峠の山頂付近から霧散する。
知床半島にそそり立つ羅臼岳ほか知床連山が、
南側と北側とを別の気候帯に分けている。
ウトロ側は、夏暑く冬は寒い。
羅臼町は、その逆となるという。
知床峠は、冬に深い雪で覆われる。
夏季限定で通行可能となる。
ほぼ峠を下り終えて後ろを振り返った。
|
ウトロ側から見た羅臼岳と連山 |
乾燥した空気の中に連なる山々が見えた。
神々しいと思った。
この山の向こうは、霧が立ち込めていることが信じられない。
ホテルを8時に出た。
霧はまだ晴れていない。
「これから先は、霧が多いかもな。」
「レインウェアが必要になるかなぁ。」
「そうなるかもな。」
「今日は、どこまでにする?」
GoogleMapを広げて話を進める。
「釧路か厚岸か?」
「厚岸だとしたら260Km
釧路で220km
釧路の手前白糠までで180kmってとこだね。」
「その後は?」
「知床峠経由でウトロまで白糠から最短で229km。
釧路からなら最短186km。
どっちも根室はショートカットだね。」
「知床峠は、ちときついぞ。
その分を考慮して無理をして釧路まで走ろうか?
明日に余裕を残そう。」
「そだね、泊りは?」
「駅前のホテルにするか。」
次の目的地まで届けてもらう荷物を預けに向かう。
宅配便の営業所は、戻りになる。
片道約5kmの戻り。
「宿で預けられればもっといいんじぁない。」
「そこは、検討事項なんだ。そうしたことが整備されて
万全になってゆくだろうし利用者に支持されてゆくことになる。
途中からアクシデントで輪行に変更せざるを得ない場合の
サポートもまだまだ課題が残っている。
割安で乗せてくれる民間の車が地域に出来ないだろうかとも考えている。」
「そこまでできれば利用者がうんと増えるね。」
|
知床峠 |