筋肉は、生きている限り鍛える事ができる。
現代では常識となっている。
ある調査では、
特に運動せずに生活していた場合、
筋繊維数は65歳を界に著しく低下する、
のだそうな。
若い世代と一緒に走る機会がある。
俺は、72歳だと紹介する。
いつから走っているのか?と質問を受ける。
丁度10年と答える。
60歳を過ぎてから自転車を始めた。
70歳を過ぎた今でも年々速くなっている、
と続ける。
大抵の人が驚きの表情を浮かべる。
高齢なのに、激しい運動をしていいの?
そこの常識は、間違いだ。
60歳を過ぎてから本格的な運動に取り組むのが正解なのではないか?
とさえ思う。
ロードバイクのオフシーズンを間近にして一つ新しい発見をした。
直撃ハムストリングス!
2021年夏にやっと平坦基調でAV30km /hを達成した。
その折に強い興味を持った出来事がある。
師匠主催の札幌市~稚内市間300km超えの超ロングツァー。
俺は、毎年の6年間、50Km地点まで金魚のフンで参加。
去年初めて千切れずに付いていけた。
その時の旭川市から参加の山〇さんの走り。
ケイデンスが高い。
多分AV90rpm台。
40代で体型からパワーペダリングを予想していた。
が、実に軽快にくるくる回す。
力感がない。
スカスカとペダルを回しているように見える。
いつまでも脚が疲れない走り。
Facebookを垣間見るとブルペが好きらしい。
あの走りなら然もあろう。
あんなに軽いペダリングをしてみたい。
体力を温存できる走りをしたい。
俺はというとケイデンスAV70rpm。
それ以上に上げるには、ギアを落とさなければならない。
すると速度が出ない。
速度を上げるには、ケイデンスもっと上にする。
今度は、心拍が持たない。
なぜ?
何が違う?
一年を経てその答えにたどり着いた。
俺は、踏んでいた。
自転車を始めてからずっと踏んでいた。
つまりは、速筋頼りのペダリングだった。
大きな違いがあった。
以下がそこに気がついた切っ掛け。
今夏のある時、下り坂での事。
トップギアで真上から踏み降ろし、真下から引き上げる
をしてスピードを楽しんでいた。
待てよ、極端に言えば12時から踏み降ろし6時で引き上げる
これって円運動ではなく直線の動き?
チェーンリングの駆動域を最も長く活かすペダリングになる。
楕円運動とも言い換えられる。
平坦でこれをできないか?
今までの俺は、サドルを最大限前までセットした前のり。
ペダルに体重を乗せる。
膝から下を後方に押し下げる。
イメージは、ランニングフォーム。
そうやってスピードを上げてきた。
師匠には、TTの乗り方だと言われていた。
これは、1時〜5時の120度分への負荷になる。
直線ペダリングでは6時間分で180度。
5割増しのペダリングが可能になる。
楕円ペダリングを実現するには?
ケイデンスを上げるために
まず引き足の上げ方を変えてみた。
いままでは、膝頭を真上に上げていた。
これをお腹側に引き付けてみた。
小さいペダリングになる。
回転がさせやすくなる。
次に膝ではなく腿を引き付けたほうがなお自然な動きになることを知る。
引き足が直線的に動く。
引き足支点が従来より若干早め。
するとペダル上死点も今までより手前になる。
ならば、踏む足もその支点から斜め下方に押し出したらどうなる?
円を描くペダリングではなく、直線で押す、引くのペダリングになった。
平坦の伸びが俄然良くなる。
ギアに負荷をかけている領域が長くなったのだし
最大5割増なのだから伸びが良くなって当然の結果となる。
この伸びの良さは、驚きだった。
直線ペダリングをより円滑にさせるためにサドルを後ろに設定。
上死点は、11時30分。
下死点位置は、5時30分。
(実際にはもう少し狭いはず、しかしそんな感覚)
速筋への負担が小さい。
なのでケイデンスを上げても心拍が持つ。
これでケイデンスAV90rpmが可能になった。
ただ、急斜度の上りでは重心が後ろになりすぎてしまう。
リアタイヤの荷重が強くなり過ぎる。
そんな時は、サドル前を位置取る。
筋肉の反応
内転筋が泣く。
ハムストリングスも悲鳴を上げる。
大殿筋が痛む。
腹筋内部にも痛み、コア筋肉にも効いている。
特に内転筋への負荷には、驚く。
これを始めた一ヶ月は、くつろぎ時間に何度吊ったことか。
筋肉のリアクションから
俺には、まだまだ伸び代が残っていることになる。
逆にヒラメ筋の負荷が減る。
膝への負担も減る。
気がつくと腰への負担も減っていた。
AV30km/hを長時間維持させるには、
これが正解なのか不正解なのか?
ここまで至ったのが11月の始め。
札幌の11月は、乗れる日数も限られてくる。
もう検証のしようのない季節になってしまった。
この秋に、GROWTAC GT- ROLLER Flexを購入。
最新のスマート式を考えたが
古いタイプの出物があったのでそちらに決定。
経年劣化でメーカーのオーバーホールをした品。
その納品が遅れたために最新式に買い替えた人が
FLEX2.0を2万5000円でメルカリ出品したもの。
売値は、その修理費用だった。
スマート化はできない。
が、基本的な機能はほぼ同じ。
ロードバイクのトレーニングゲームも興味があるけれど
俺のローラー時間は、世界のサッカー観戦に充てている。
ならばトレーニングソフトなしで構わないと結論した。
この冬は、3本ローラーに近いフィーリングのこのローラー台で
まだ発展途上の筋肉強化に励む。