2020年11月22日日曜日

凝っと見つめ、くたびれるをしる。

菜付きの大根を大量頂く。
葉の多くは、野沢菜漬けを倣い塩で漬け終えた。
味噌から始め発酵食品作りを楽しんでいる。

大根の数本は、なた割り漬けにした。
それでもまだ多数の大根をベランダで寒風干している。
沢庵漬けのあの独特の匂いは、漬けたからではない。
干したからなのだということをここ数年の大根の丸干しで経験した。
真冬の数ヶ月を干したままにしておくと水分が抜けてすっかりしなびてしまう。
それを小さく薄く切り油で痛めトンガラシを塗まぶし煮る。
炊き立てのご飯に乗っける。
干し大根の匂いが大量押し寄せる。
その匂い攻撃で全体の筋肉がたちまちに弛緩させられる。
年明け頃から楽しめるかなぁ。

まだ干せていない数本を酒粕で浸けた。
ラジオで、なまくら漬けと聞いた。
手間いらずの放ったらしで済む。
なまくら者の漬物ということでその名になったらしい。
大根・砂糖・醤油・酒粕で作る。
着けた一日目で食べられる。
うまい。
少し辛くて甘い。
酒粕の旨味や風味も効いている。
大根の食感も佳し。

なまくら漬け
漬けた次の日から食べられる













ニシン漬けもしようかな。
その時は、身欠きニシンを戻さなければならない。

そこで疑問。
なぜ米のとぎ汁で戻す?
インターネットで検索してみる。


リパーゼなのだそうな。
リパーゼは、油脂を分解する酵素。
人体では、膵臓で生成される。
米にも含まれとぎ汁に溶出する。

身欠きニシンは、その油脂が酸化している。
いやな臭いと渋みの原因となる。
水だけで戻すとそれはそのまま残ってしまう。
そこで試行錯誤の末、米のとぎ汁に至ったらしい。

なんでも無駄なく使用してきた先人。
米のとぎ汁の特性に気づいて利用してきた結果ということなのか。


山本兼一の時代
小説を片っ端読み進めた。
作品のほぼを統べた。
この人の作品の特徴は、観察力だろうか。
特に茶の湯・日本刀・鷹狩りなどを深く研究した跡が伺える。

初めて知る漢字の読みが出てくる。
凝っとは、じっとと読むのだという。
ひとつ事を探求した人が凝っと見つめることができる人。

本に出てきたジジィの知らなかった漢字を並べてみた。

A.可憐らしい
B.辷る
C.床しい
D.
E.情用捨
F.草臥れる


答え
A.いじ-らしい
B.す-べる 滑るト同意
C.ゆ-かしい 奥床しい

D.きざはし 
きざは、刻み。
A地点とB地点をはし。
合わせてきざはし。

E.なさけようしゃ

F.くたび-れる
くたは、朽るや、腐くたすと同意。
疲れて草に臥す、で草臥れる。

と、これらをネット検索して調べていたら読めない漢字ランキングに当たる。
トップ10を写す。

1.戦ぐ
2.階
3.泥む
4.希う
5.集く
6.挙って
7.論う
8.一入
9.徐に
10.燃る


1.そよ-ぐ。
2.きざはし
3.なずむ
4.こいねが-う
5.す-だく
6.こぞ-って
7.あげつら-う
8.ひとしお
9.おもむろ-に
10.くべ-る

以前に知識した漢字もある。
が、忘れている。

今日って明日は、忘れる。
知らなくても生きてきた。
識ると楽しい。

生来の飽き性ジジィ。
物事に没頭することが苦手。
子供の時分から落ち着かない子と押印されている。

どうしてもしなければいけない事があると
如何に簡単に済ませることが出来るかを考える。
飽き性であっても考える頭は、持ち合わせている。
ということはこの俺だって凝っと見つめる人かな?

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