2020年10月8日木曜日

本当に速くなっているの? 手稲山に行くか。

この年70歳を迎えてた。
なお脚力が向上している。
その脚力向上が肝の段階に入ってきた感がある。

腹圧、骨、股関節を意識して一段上のペダリングが身に付きつつある。

が、実際その効果は上がっているの?

間違いなく出ている。
まず、疲労度。
これが減少している。

トレーニングの当日は無論のこと、翌日の回復が速く感じる。
疲労が少ないからに他ならない。
バランス良く筋肉を使えているからなのだろう。

肝心の速さは?
これも上がっている。
自分の2か所のトレーニングコースで自己新が出ている。

ハムや、大殿筋意識から腸腰筋を活かす動きに変化した。
腹圧利用は、腸腰筋とリンクしている。
日ごろ意識することにない腸腰筋。
インナーマッスルの芯ともいえる箇所。

ならば腹圧利用のベストフォームもあるはず。
そのフォームを探ってみた。

部の上を膨らませてペダリングフォームを作る。

なぜ腹の上部か?
パワー系スポーツ選手の胴回りを見れば一概にそこに膨らみがある。
最大出力を得るために横隔膜辺りが鍛えられていいると推察する。

横隔膜は、呼吸運動の7割を賄う。
平均一日2万回の運動をしている。
無意識の中でコントロールされている。

が、意識下の中でも動かすことが出来る。
肋骨の上から5~6番目辺りから下にドーム状に形成。
みぞおち辺りが中心。

動いている。
つまりは、筋肉。
吸気すると横隔膜が下がる。
と思っていたが、然に非ず。
横隔膜が下がって吸気がされる。
吐気では、横隔膜の自然収縮により肺から空気が押し出される。
無意識化の中では、自立神経がその動きを調整している。

そこを意識的に動かすことも出来る。

筋肉ならば鍛えれば大きくなる。
爆発的な出力を要するパワー系のスポーツ選手の
そこが大きくなるのは、必然のことになる。

腹上部を膨らませるとは、横隔膜に負荷をかける、の同義語と言える。

横隔膜に負荷をかけた状態で
腰の屈折角度を変化させる。
腹圧を強く感じられる箇所が現れる。
それは、競輪選手フォームとなる。
極端なクラウティングスタイル。

そんなことをしている俺を見て女房が「スキージャンプ?」。
なるほど踏切前のフォームとなっている。

この極端なクラウチングスタイルは、
ウェイトリフティングのポーズとも言い換えられる。

ウンコ座りともいえるこのポーズが最大の反発力を生む。

ウンコ座りペダリング
要は、バイクに乗った時に自然にウンコ座りに成れればいい。

そこでうんこ座りのセッティングを試みた。
腕は、肩から自然に下がった角度。
下ハンドルを握った位置は、その自然に下がった角度から肘を軽く曲げた延長。

現在の下ハン位置よりもう少し手前下になる。
ステムを短くする。
10cmから7cmに変更。
角度をマイナス6度からマイナス17度へ。

そして座った時に上腹が自然に突き出る位置確保のために
サドル先を若干下げた。

これでどうよ?

手稲山ヒルクライムにぶつけてみよう。














10月4日日曜日。
曇り空。
予報では、午前中なら雨の心配はなさそう。
8時に家を出た。
風は、無い。

現場までは、予備運動。
身体を温め心拍を上げる。
スタート地点で水分とエネルギー補給をして心を静かにしてから発進。

この日は、フロントギアをインだけで攻めることにした。
ケイデンスは、70を下がらないように。
リアギアは、最後から3段、8番~10番の切り替え。

スタートした。
あ~、忘れ物!!
最後の窓を開けていない。

走りを始めると強い息苦しさを覚える。

運動で心拍が反応する。
身体が、その運動に順応しようとする。
徐々に苦しさが過ぎる。
これをウィンドウが開くと表現するのだという。

自分の場合3段階の窓がある。
その最後を開け忘れていた。

一番大きな窓の開け忘れ。
苦しい!!

限界を超えないように用心しながら開けを待つ。
限界を超えると脚が止まり運べなくなる。
ケイデンスは、落とさないように。
一番軽いギアを選択。
何とか最後のウィンドーをこじ開けて走りを続ける。

速くないな。
記録更新は出来ないな。
快調とは言い難い。
しかし、自身の70歳の記録になる。
最後まで抜かずに走るべか。

最後の窓を開けてからは、過去で一番楽な走りかもしれない。
心拍計をつけていない。
正確ではないが、多分140台後半の心拍数ではなかろうか。
自分には、ここが限界。
これ以上上げるとケイデンスが落ちる。

過去の自己新を振り返ってみた。
66歳誕生日前日、
2016年8月13日土曜日午前中。
最高心拍数が、163だった。
タイム 36分16秒1
死にそうな位に力を使い果たして
濡れぞうきんのようにゴールでへたり込んでいた。

これから以降何度トライしても記録を更新できなかった。
先日は、きついにはキツイ。
だが若干の余裕がある。

ケイデンスは、70以上を保てている。
しかし、数か所で10km/hを切る速度が出ている。
遅いな。
記録は、無理だな。

コース2/3を過ぎた辺りでタイムを見た。
30分を表示している。

俺の夢の35分台が見えた?
いやいやここから5分でゴールはできんベ。
そう思いながらも最後の急なS字でダッシュをかける。
ケイデンスは、この日の最高値105rpm。
ともかくもゴール。
bryton310の停止ボタンを長押し。
画面が消える。

バイクを降りる。
息を整えてサイコンを開いてみる。
履歴ページを見る。

34分42秒が記録されている。

夢の35分台から一気に34分台に入っていた。
1分34秒の短縮!!
嬉しい!
が、実感がない。
スタート直後の苦しさはあったものの全体は、過去一の楽さ。
あっけなく自己新更新が成ってしまった。

こんなもんなのかなぁ?
半信半疑なじじぃ。
しかしサイコンは、うそをつかない、はず。

俺スタート、ゴール以外でボタン操作した?
いや、一度たりとも触っていない。

そんな心の整理が必要なほど簡単に成していた。



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