2019年7月25日木曜日

小説 Lugh ルー 14

トレーニングは、4サイクルベース。
そして荷物なしのサイクルツーリズム北海道。

バイシクル札幌のトレーニングでは、いくつかの教えをもらった。
クラスの違いはあるけれど全員レースに参戦していた。
勝利することが目的。
1位を獲りたい。
が、そうはならない。
1位が獲れなくても自身の向上。
今日より明日、日々進化することが目標だという。
何よりレースそのものを楽しんでいるようだ。
そんな人たちと一緒をしても僕は、そこそこは走れた。
だが、抜きんでた存在ではあり得ない。
そこまでの実力しかない、当たり前の結論。

補給食のことを聞き取りしてみた。
エナジーバーと呼ばれる固形とエナジージェルという液体タイプがあるようだ。
液体タイプの方が、吸収が速いようだ。
走り状況により使い分けが必要。

南海さんが「白石君は、オールラウンダータイプだね。」
スプリンターでもあるし総合優勝を狙える素質も持っていると評してくれた。
トラックをやるのかロードレースなのか、
そこを選択してトレーニングする必要がある。とも言われた。
目下の目標は、早坂先輩越え。
当然ロードレースとなる。

まだピッチャーをあきらめたわけではない。
復帰の可能性は、残っている。
現在は、復帰に向けて足腰を鍛えているというスタンス。


襟裳百人浜近辺













フィッティングをし終えた後の走りは、次元超えだった。
上体がぶれない、ペダリングが綺麗。
向かい風と喧嘩もしない。
ダッシュしたときに力が足幅一杯に伝わる。
実力がアップしたのではなく本来の力が
そこに表現出来るようになっただけなのだが、
実力が1割増した気がする。

2019年7月10日水曜日

小説 Lugh ルー 13

「俺どーして脚が止まったの?」
1.ハンガーノック
「高速走行は、エネルギー消費半端ないよ。」と高橋君が言っていた。
調べてみた。
高速走行では、1時間1000kcalと書いているサイトもあった。

井村屋のえいようかん60gが1本171Kcal、
餡の入った大福で1個130Kcalくらい。
となると好みだけで選ぶのではエネルギー切れ止む無しとなる。
他を考えなければいけない。

2.スタミナ切れ
早坂先輩は、「筋肉疲労の蓄積でスタミナ切れを起こしたんだな。」
今までは、楽む走りをしていた。
ある程度の長距離をこなせるけれど
あの速度を維持させる持続力が必要になる。

「万字峠までの走りは敢闘賞もの。初めてであそこまで走れない。」と三岳先輩。
つまりは、まだまだと言われている。
今まで同じ年代とスポーツで競って負けたことがない。
自分に腹が立つ。

しかし、どうすればいいのだろう?
どんなトレーニングが有効だろうか?

ポジショニングは?
僕は、お下がりのバイクに乗っている。
兄より背が高いのでサドルは高くした。
そのサドルやハンドルの位置は、適正なのだろうか?
まずは、そこから。

バイシクル札幌の南海さんに相談してみることにした。

















「より速く走りたいんです、フィッティングお願いします。」

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