記録は実力通りにしか出ない。
その当たり前を認識させられる。
2024年6月8日早朝の4時、自宅を出発。
空はもう明るい。
早夏の空が広がる。
箒掃の雲だけが僅かに浮かんでいた。
風は、南から吹いていた。
5時札幌テレビ塔前を出発した11台のロードバイク。
北1条通りを東に向かう。
市内を抜けるまでは一列縦隊でトップ交代も無し、ゆっくりと街を抜ける。
心拍は、まだ上がらない。
雁木大橋を渡り国道275号に入りローテーションが始まる。
少しずつ心拍が上がり始める。
まだ空いていない俺の窓。
心肺が走る体制に入ることを窓が開くという。
心肺が苦しい。
脚が回らない。
千切れ気味になる。
が、頻繁に登場する信号の赤がこのGGを助けてくれる。
走りの準備が整いつつある。
しかし、この窓が全開になるまでもう一度苦しい時間をやっつけなければならない。
このGGの窓は、二重になっている。
新石狩大橋を過ぎたころにやっと全開状態となる。
そのときには既に千切れた状態。
焦らない。
当別の直角カーブまでに必ず信号待ちが助けてくれるはず。
で、計算通りに信号待ちのアシストを得てトレインに合流。
さてここからが勝負。
2015年北海道一周三日目朝 利尻富士 |